正面に弘法大師が立つ「真言宗ハワイ」






ケアモクとシェリダン通りの間に「真言宗ハワイ」のお寺がある。
ハワイでは現在に至っても日系文化が様々な形で受け継がれ
その一つに信仰の表れとしてお寺や神社が多数みられる。

ホノルルにも複数の真言宗のお寺があるが・・・ここに建てられた
「真言宗ハワイ」は1914年初代住職の関栄覚師がハワイを訪れ
布教に励むと共に1917年から1918年にかけて現在の場所にお寺を建立した。







この建物はハワイでも貴重な西洋建築の体躯に
日本の城郭風の屋根を乗せた帝冠様式と呼ばれるものである。

屋根や室内装飾、彫刻などは全て日本から取り寄せて建設されたが
1978年に改造され1992年に増築された。







真言宗は9世紀初頭に空海(弘法大師)によって開教された。
空海が遍歴した霊場には江戸初期に札番号を付けて統一され
「四国八十八か所」と呼ばれるようになりその霊場「札所」を巡ることを
「お遍路」と呼んでいる。








砂糖耕地の労働者として移民した日系一世の真言宗信者達も
1934年に日本に行き四国八十八か所のお遍路をしたと記録されている。
そして八十八か所のお寺の本尊の雛形をハワイに持ち帰り
その雛形は現在もお寺に大切に保存されている。


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