太鼓台


私が子供の頃は秋、10月にだけ、八幡様のお祭りに太鼓台が出ていました。
八幡神社から天神様までお下がりといって三時になると御神輿について、
太鼓台がお供をして参ります。





各町内から一つずつ太鼓台を出します。
兄が始めて太鼓台を担いだ時、20歳でしたから戦後9年、
今と違ってあまり飾りも無い地味な太鼓台でした。

母が兄の姿を見て目頭をぬぐっていたのを覚えています。
田舎では太鼓台を担ぐのは立派に大人になったということだからです。
この写真は瀬戸大橋が出来てから瀬戸大橋祭りと名され、
夏にも太鼓台が出るようになりました。





重さは大きいものは1トンにもなります。担ぎ手が100人も要るそうです。
今は人数も足りないらしくお互いのお祭りに県外からも担ぎに来るそうです。

肩に担いで、「アラ ヨイヤァセー アラ ヨイヤァセー」と
いいながら練り歩きます。太鼓台の大きなふさがゆっさゆっさと
大きく揺れます。





各組頭が拍子木を鳴らしながら「止ォーマッター」「サーシマショー」
「サーシマショー」と二回皆で、声を出し「世の中見事にせいー」と
両手を伸ばして差し上げ差し上げたままゆすります。
かき棒の上に上がっている人たちも、落とされないように大変です。

それは見事です!!

瀬戸大橋祭りでは駅前の広場で、町内ごとに精いっぱい担いで暴れ
かき比べをして最後に総並びでかき上げます。

興奮も最高です。





太鼓台のかき棒の上には4人、一番上には4人、
この上の四人は電線等を持ち上げる役目もします。
太鼓台の中には大きな太鼓が乗せられていて、
常に打ち手がドンドンドンと叩きち続けています。








説明文を書いていても気分が高揚してきます。
皆さんにも是非見ていただきたいなぁ〜

私はこの夏、帰省が叶いませんでしたが、従姉妹とその友人の熊さんが
写真を送ってくださいました。

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